古市幸雄BLOG古市幸雄BLOG

2.書籍関連

頑張っています、「1日30分」を続けなさい!Kindle版。
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2017.03.04

2.書籍関連

ありがとうございます。おかげさまでKindle版が頑張っています。
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2017.03.03

2.書籍関連

おかげさまで、「1日30分」を続けなさい!Kindle版が139位と健闘中。
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2017.03.01

2.書籍関連

おかげさまで、「1日30分」を続けなさい!Kindle版が健闘しています。
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2017.02.28

2.書籍関連

おかげさまで、「1日30分」を続けなさい!Kindle版がKindleストアのカテゴリで197位まで上昇しています。ありがとうございます。
それにしても、個人の成功論とタイムマネジメントのカテゴリの2強は強いわ、、、。
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2017.02.27

2.書籍関連

おかげさまで『「1日30分」を続けなさい!Kindle版』が健闘しています。Kindleストア 有料タイトル – 276位です。
タイムマネジメント部門で2位、個人の成功論部門で3位。ありがとうございます。
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2017.02.25

1.ひとりごと

2016年12月28日〜2017年1月4日までお休みさせていただきます。お休み中のご注文は5日以降に発送させていただきます。

2016.12.15

2.書籍関連

敗者復活の「学問のすすめ」』の原稿の一部をここでシェアさせていただきます。

古市が、どうして自己啓発や能力開発関連の教材を作り、セミナーをしているのかがおわかりいただけると思います。約10年後、20歳前後になった娘に対して語りかけています。

ここで、パパが小さかったときのことや君の祖父母の話をしておこう。

パパのほうの祖父母は、第二次世界大戦中に生まれた。戦争の記憶はないようだけど、二人に共通するのは、子どもの頃は、とにかく貧しかったということ。

昭和20年に日本が戦争に負けてからは、日本全体が貧しかったと言っていい。地方の田舎ならなおさらだ。当時は5人兄弟姉妹などが当たり前だったからもっと貧しい。

君の家の場合、パパとママと君の3人分のご飯を用意すればいいけれど、お祖母ちゃんのところは6人兄弟だったので、合計8人分のご飯を用意しなければならなかった。

君の祖母の弟、パパのおじさんの話を聞くと、当時パパのお祖母ちゃん(君の曾祖母)が作る、納豆に大根おろしを入れた料理が好物だったらしい。

だけど、これは、家族全員分の納豆がなかったので、大根おろしで量を増やして家族全員に行き渡らせるという曾祖母の苦肉の策だったそうだ。

彼らがどんなに貧しい生活をしていたかは、映画『フラガール』を観てもらえばだいたいわかる。主人公の兄のように、君の曾祖父は炭鉱で働いていた。

子どもは多いし貧しいので、子ども全員に満足な教育を受けさせられない。当時、田舎では、子どもは義務教育の中学校を卒業したら、すぐに家を出て就職するのが普通だった。

別の言い方をすると、世の中のルールをきちんと教えられることもなく、中学を卒業するなり15歳で社会に放り出されたわけだ。

ママのほうの祖父母も同じだ。当時はこのような地方出身の中学卒業生を、「金の卵」ともてはやしていたけれど、ホンネでは「中卒だから安い給料で働いてもらえる。だから会社が儲かる」という「安い労働力」の意味だった。

君の祖父母が働き始めたのは、高度経済成長期と言って日本がとても景気がよかった時代だ。東京タワーが建つ、高速道路ができる、新幹線が開通する、東京オリンピックや大阪万博が開催される……。

こんな時代でも中卒や高卒の社会人の月給は安かったと思うけど、日本全体が景気がよかったから、毎年のようにお給料が上がっていった。少なくとも、田舎にいたときほどの貧しい生活ではなかったはずだ。

仕事が忙しかったこともあるだろう、経済的に余裕がなかったこともあるだろう。君の祖父母と同じくらいの年齢の中卒、高卒の社会人の多くは、学校を卒業してから勉強することはほとんどなかったと思う。景気がよかったのでそんなことをする必要性も感じなかっただろう。

そして、この人たちが25歳くらいで結婚をして生まれたのがパパやママの世代だ。世の中のルールを教わることなく15歳(高卒なら18歳で)で社会に放り出されても、10年も社会経験を積めば世の中の現実が見えてくる。

祖父母が痛いほどわかったのは、「世の中は学歴社会」ということだった。中卒だから自分の希望する仕事に就けない、お給料が安い。高卒だから同じ会社でも大卒の社員にこき使われる。

親心としては、「子どもにだけは、自分たちが苦しんできたような学歴で差別されたり、苦労をさせるようなことはさせたくない」と思うのも当然だと思う。

祖父母の夢は、子どもを大学に入れることだった。祖父母の両方の家系で、それまで大学に行った人はいなくて、大学に行かせてもらえたのはパパがはじめてだった。

アメリカでは”glass ceiling”(ガラスの天井)という言葉がある。天井があってこれ以上は上れないが、透明なのでなぜ自分の頭がつかえているのかわからないという意味だ。

「差別をしない」と言ってはいるが、じつは人種や性別を理由に、同じような学歴や能力があっても会社の中で一定以上のポジションに昇進できないことを指す。

祖父母とってのガラスの天井は「学歴」だった。

「お祖父ちゃんの悩みは、人間関係とお金だった」に続く。

2016.12.03

2.書籍関連

今、パパが大人になって君の祖父を人として客観的に見ると、決して悪い人間ではない。しかし、世の中の見えないルールや上手に生きるコツのような知識や情報が足りなかったと思う。

お祖父ちゃんは公務員だった。

パパが小さかった頃のお祖父ちゃんは、役所で嫌なことがあると、家でたくさんお酒を飲んだ。君はパパが家でお酒を飲む姿を見たことがないから、どういう姿か想像がつかないと思うけど。

「仕事で嫌なこと」というのはすべて人間関係だ。職場で上司と上手くいかないとか、同僚と上手くいかないとか、一緒に働いている人たちとのコミュニケーションがうまくとれないので、お祖父ちゃんの悩みは定年を迎えるまでの約42年間続いた。

人間関係に悩むとイライラするので、お酒を飲む量が増えるわけ。会社に対する不満や文句がたまっている人は、お酒を飲むとだいたい他の人に愚痴をこぼすか、からむか、泣く。

いつもというわけではなかったけれど、家族に辛く当たったり、お祖母ちゃんに愚痴をこぼしたり、悩んでいるお祖父ちゃんの姿をパパはずっと見てきた。

お祖父ちゃんのもう1つの悩みはお金だった。お祖父ちゃんは公務員だったので、世間では中流と呼ばれる階級だったはずだが、お祖父ちゃんは「給料が安い」といつも文句を言っていた。

祖父母はお金の使い方が上手ではなかった。理由は、世間体とか体裁、つまり周囲の目を気にしたお金の使い方だったから。

お金に余裕がないのに、子ども二人を私立の幼稚園に通わせたり、公務員だったらマイホームを買うのが当たり前とか、それなりのランクの車に乗るのが当たり前というふうに、世間体を気にした見栄を張ったお金の使い方だった。

自分の稼ぎだけで家族を養っているようにも見られたかったから、お祖父ちゃんはお祖母ちゃんが仕事をすることも禁止していた。

収入はある程度決まっているのに、マイホーム、車、子どもの教育など、お金をあちこち使えば足りなくなるのは簡単に想像できる。

家計は火の車という感じだった。毎月赤字で、夏と冬に出るボーナスで赤字を埋め合わせていた。祖父母が、「今月もお金が足りない」と話しているのを何度も聞いたことがある。

君はパパとママがお金でケンカをしているのをほとんど見たことがないからわからないと思うけど、人は、お金が原因でケンカをする。と言うか、人と人のトラブルはほとんどお金絡みだ。これについてはあとで詳しく話そう。

当時のお祖父ちゃんの口癖は、「俺のような惨めな仕事をするんじゃない」「自分の好きな仕事をしろ」「勉強して社長になれ」だった。どれだけお祖父ちゃんが自分の仕事が大嫌いだったのかがわかると思う。

つまり、「イヤイヤやる仕事ではなくて、かつ、人よりも少しはお給料がいい仕事をして、なるべく人間関係が悪くない仕事を選んだほうがいい」ということを小さい頃からパパに言い続けてきた。

君が大人になって仕事をするようになればわかると思うけど、会社の人間関係は選べない。自分で上司を選ぶとか、同僚を選ぶとか、部下を選ぶことはできない。

お祖父ちゃんを見続けてきて思ったのは、「大人になった時、好きとは言わないまでも、自分が嫌いではない仕事で、かつある程度稼げる仕事をしないと、お祖父ちゃんと同じ悩みを持つことになる」ということだった。

お祖父ちゃんを見ていると、仕事に絶望し、人生そのものにも絶望していたように思う。唯一の希望が子どもで、とくに長男のパパに期待をかけたのは、今思うと仕方がないことだったかもしれない。

「同じような大人になったら大変なことになるぞ」に続く。

2016.12.02

2.書籍関連

さて、パパが小さい頃には、お盆休みや年末年始になると福島県いわき市にあるパパのお祖母ちゃんの実家に遊びに行ったものだ。そこには、パパのおじさんにあたる人たちや、いとこがたくさん遊びに来ていた。

夜になると20人ぐらいが集まって食事をすることになる。大人たちは、当然のようにお酒を飲み始める。すると、君のお祖父ちゃんと同じように愚痴を言い出すおじさんたちがいた。

お酒を飲んでいない時には、あれだけ優しかったおじさんたちが、人が変わったように自分の親(君の曾祖父母)にブツブツ文句を言い出すのだ。

「どうして高校に行かせてくれなかったんだ。高校に行かせてくれなかったから、いい仕事が見つからない。いい仕事が見つからないから給料が安い。給料が安いから、自分の生活がこんなに惨めなんだ」

当時は貧しかったから、いちばん下のおじさんを除いて全員が中学校までしか行かせてもらえなかった。そして、周りの反応を見ていると、どうもこのおじさんたちがウソを言っているわけではなく、本当らしいというのが子どもでもわかった。

パパはびっくりした。なぜなら、おじさんたちの悩みは、君のお祖父ちゃんとまったく同じだったからだ。その悩みとは、仕事、お金、学歴、そして人間関係だった。

小さいながらも、パパが自分で会社をやっているのは、こういう大人たちをずっと見てきたからだ。嫌いな仕事をして、うさを晴らすためにたくさんお酒を飲んで、家族に当たり散らす。これがパパはものすごく嫌だった。

君のお祖父ちゃんやパパのおじさんたちは、いい反面教師になった。「同じような大人になったら大変なことになるぞ」というのが5歳くらいのときにはわかっていた。

彼らの苦しみを見ていると、人の悩みというのは突き詰めると2つしかない。ざっくり言うと、お金の悩みが8割で、人間関係の悩みが残りの2割だ。

そして、お金の悩みも人間関係の悩みも、ほとんどすべて仕事から発生している。さらに、勉強や学歴によって、自分が就ける仕事、就けない仕事があるということをこの大人たちを通じて知った。そして、これには例外はない。

つまり、大人になった君の悩みも8割はお金がらみ、2割は人間関係になる。そして、その発生源のほとんどは仕事になる。

2016.12.01

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