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朝勉強30 モチベーションを維持する方法とは?
多くの人が朝早く起きて勉強する強い動機を見つけられません。そのハードルになっている最大の原因は、何だと思いますか?
それは、多くの人が自分のために朝勉強しようとしているのです。自分のためにやって、続くわけがありません。
「あなたはどうして毎日がんばって仕事をしているのでしょうか?」家庭がある人は間違いなくご家族のためでしょう。
では、「コツコツ勉強を続けて、知識・スキルを身につける理由は、何のためでしょうか?」これもよく考えると、あなたのご家族のためでしょう。
結婚されていない方は、今付き合っている人と将来家庭を築くためなどいろんな理由があるでしょう。
勉強を続けることができない人の原因はここにあります。それは、自分のためにやろうとしているからです。
朝勉強をコツコツ続けていく習慣を身につけることは、正直申し上げて簡単な作業ではありません。難しいから、多くの人が続かないのです。
朝勉強の習慣を身につける動機を探すコツは、自分自身のためにするのではなく、あなた以外のあなたにとって大切な人のためにすることです。
「勉強」と考えると、「しんどい。やりたくない」と思うでしょう。
しかし、あなたが朝30分の勉強をコツコツ続けて、社会的・経済的に成功したり、何かを成し遂げれば、それを一緒に喜んでくれる人が、あなたには必ずいるはずです。
「しんどいから」と自分のことばかり考えていないで、あなた以外の誰かのために勉強や仕事を続けることをおすすめします。
私の場合、「自分の子どもが、大きくなって自分の本を読んでくれたらいいな」とか、「母親が、自分の息子の本が書店に並んでいるのを見たら喜ぶだろう」と考えて、今まで原稿を書いてきました。
この本の原稿を書くときも同じです。正直きつかったです。執筆時間はたった3カ月。口述ではありませんから、構成・原稿書きは全部自分です。
英語クラスの合間に構成を練ったり、原稿を書かなければならないので、時間があまりありませんでした。
毎週2日はホテル泊まりまでして、時間を捻出していました。週末、ホテルに缶詰になったこともあります。
でも、「自分がしんどい」ということには焦点を当てずに、「自分以外の誰かが喜んでくれる」ことに焦点を当てて、原稿をコツコツ書き続けました。
そのように考えたほうが、楽しく創作活動ができます。
このように、私は日々勉強や仕事をするように心がけています。自分に焦点を当てると人間は弱い。自分以外の誰かのために焦点を当てると、人間はもの凄い力を発揮する。
勉強のモチベーションを維持するコツは、あなたの大切な人のためにがんばることです。
ですから、あなたも誰のために朝早く起きるのか、誰のために勉強して知識・スキルを身につけるのかということについて時間をかけて真剣に考えたほうがいいです。
なぜならば、そうしないと朝勉強は絶対に続かないからです。
例えば、私の英語学校に通う男性Kさんの話。Kさんは、これから一家の大黒柱として家族を養っていくために、将来的に年収アップをしたいと考えています。
そのためには、当然スキルアップをしなければいけません。まだ新婚ですから、帰宅後奥様と会話をせずに勉強をしようものなら、大ブーイングを受けるのは必至です。
ですから、帰宅後に勉強することはできません。夜に勉強できなければ、勉強するのは通勤時間か朝の時間帯しかありません。
Kさんは決意しました。毎朝朝4時半に起きて勉強をすることを。そして、読書をはじめ、英語の勉強などを、ほぼ毎日続けています。
正直、毎朝4時半に起きて勉強することは、しんどいことでしょう。だけど、Kさんは奥様や将来産まれてくる子どものために、どうしてもスキルアップ、年収アップを図りたいと考えています。
「奥さんのために、将来の子どものために」という強い動機があるから、Kさんは4時半起きの朝勉強を続けられるのです。
奥様は、おそらくそんなことはまったく知りません。「どうして4時半起きしているの?」くらいの認識しかないかもしれません。
でも、Kさんには関係ありません。そう決意したから、毎朝早く起きて勉強するだけです、淡々と。5年・10年後、Kさんは勝ち組に入るに決まっています。
なぜなら、勝ち組が行っている習慣と同じ行動パターンに切り替えて、それを実践しているからです。
あなたの場合もまったく同じです。朝早く起きて勉強する動機がなければ、絶対にこの習慣が身につきません。ノウハウではないのです。
あなたに必要なのは強い理由・動機づけなのです。2、3分で理由・動機を思いつくのが難しかったら、1週間、いや1カ月かかっても構いません。よく考えてみてください。
以下から引用。
2019.07.23