1.ひとりごと
アウトソースは○○を買うため
ひと昔前に一時代を築いた伝説のコンサルタント・一倉 定(いちくら さだむ)氏。もう20年も前にお亡くなりになりました。
『第1巻 経営戦略』
ウィキペディアによると、5000社を超える企業を指導したとウィキペディアに書かれています。あのニトリも指導を受けました。
著書だったか、音声教材だったかは忘れてしましたが、このようなことをおっしゃっています。
「アウトソースできる作業は、社外にアウトソースするのが一番安い。社内でやる作業は、アウトソースできない作業だけに限定する」
例えば、プリンターがあれば、社内でお客様様にチラシを作成して発送することができます。5,000枚としましょう。
紙代やインク代は、たいしたコストがかかりません。それよりも、その作業をする社内の人材に充てる人件費の方が高くかかってしまいます。
その作業をする社員たちは、チラシ制作作業の間、ほかの社内作業ができないからです。
チラシのデザイン作業は社内でやったとしても、印刷や発送作業は外部のチラシ専門会社に任せた方が、一見コストはかかるようだが、一番安がりで効率的なのです。
ですから、一倉先生は、指導した企業には、外注できる作業を社内でさせることはすべて禁止にしました。
コストだけではなく、時間を稼げるからです。時間の節約できると言ってもいいでしょう。
社内の複数の人材にチラシの印刷と発送作業をしてもらって、5営業日かかったとしましょう。
これを外注すれば、外部の業者がチラシの印刷・発送をしている間に、社内の人材はコアな業務に集中できます。
これは企業のみならず、個人にも当てはまります。
リソースの配分という意味では、企業も個人も同じです。企業の場合は複数の人がいるか、個人は1人の違いだけです。
どちらも資金や時間、マンパワーに限りがあるのは同じこと。
個人の場合も、外部にお願いできる作業はアウトソースをして、自分は本人にしかできない作業、アウトソースできない作業だけをやるのが一番効率がいいです。
結局、コスト的に安い上に、時間の節約ができる。
冗談半分で、意外と本質を突いた例を挙げましょう。
ここ半年くらいで、「おかげさまで結婚ができました」という男性のお客様から報告が複数届きました。
今まで私がアドバイスをして結婚できた男性の顔を思い浮かべてみると、7割くらいは結婚紹介所を利用しています。
「私が、職場で相手が見つからないのなら、結婚紹介所を利用しなさい」とオススメしたからです。
結婚紹介所は、パートナー探しのアウトソースですよね。つまり、結婚というプロセスで、
1. お相手探し:アウトソース可能
2. デート:アウトソース不可
3. プロボーズ:アウトソース不可
となりますよね。
結婚を希望しているのに、相手が見つからない、結婚できない男子は、「結婚相手は自分で探すもの」という間違った観念に囚われてアウトソースしません。
誰が「結婚相手は自分で探さなければいけない」って言ったのですか?
(実は、「お見合いで結婚しました」と白状するのが恥ずかしくて、利用しないケースがほとんどなのですけど。「友人の紹介で」と言って、いくらでもごまかせるのに、、、。)
結局、いつまで経っても、お相手が見つかりません。
そして、残酷なことに時間だけが流れて3つ歳を取り、5つ歳を取り、10歳を取って現在に至っています。
これに該当する男性がいれば、結婚紹介所に払うお金は節約できたけど、「あなたそれでハッピーですか?」
一方、アウトソースを決断して結婚紹介所にお相手探しをしてもらった男性は、1)お相手探しは外注をしているので、
自分にしかできない2)デートと3)プロポーズに時間と労力を集中できるのです。
どんだけハードルが下がると思いますか? どれだけ効率アップ、時間の節約だかわかりますか?
多くの人がまったく論理的に考えていなくて、
・クリーニング
・外食(料理を作る作業)
・衣類(服を作る作業)
などは、何の抵抗もなく日常的にアウトソースをしているのに、
・家庭の家事代行
・結婚相手の紹介
など、人が見える作業(家政婦が家に来るなど)は、アウトソースをするのに抵抗を感じます。
自己啓発オタクが抵抗を感じるアウトソースの作業。
それは読書です。
だけど、よくよく考えると、
1. 読書:アウトソース可能
2. 目標を立てる:アウトソース不可
3. 目標を達成するための行動:アウトソース不可
じゃないでしょうか。
先ほど、企業も個人もリソースの配分という意味では同じと書きました。
先ほどの一倉先生の言葉を、少し変えて引用させてください。
「アウトソースできる作業は、外部にアウトソースするのが一番安い。自分でやる作業は、アウトソースできない作業だけに限定する」
私は最近、同メルマガの解説や編集後記は自分で執筆をしますが、文字興しは外注をさせていただいています。私がやっても、他の人がやっても文字興しのクオリティは同じだからです。
教材の発送作業は大阪の会社に外注をしています。ホームページの制作も外注をしています。
弊社には現在社員は1人もいませんが、外注できる作業はすべて外注をすることで、あたかも社員が複数いて、チームで業務をこなしているような仕事量を私1人で処理しています。
そして、私本人は、私にしかできない執筆や教材の製作などの作業に専念をしているのです。これがリソースの配分なのです。リソースの選択と集中とも言えます。
その上、ほぼ毎日のように娘の塾や習い事の送迎までこなしています。
だから、私は社員を1人も雇っていないのに、おそらく中小企業なら5人前後の仕事量を平気でこなすことができるのです。
そして、コストを抑えながら、時間を節約することで、1年で7、8個の新しい教材をシリースし、外部を招いた講演を開催し、海外視察までしています。
一般的に外部にアウトソースする際は、アウトソースの費用だけを見て「高い or 安い」の判断をすることがほとんどです。
そうではなくて、時間をどのくらい節約できるかで考えるのです。
例えば、35歳のときに結婚紹介所にお願いするかを迷って、結局やめて45歳になってしまったとしましょう。
お願いしていれば、37歳の時には結婚できていたと仮定すると、もし時間を巻き戻せるのなら、いくらお金を払いますか? How much?
もう一度、一倉先生の言葉を書きます。
「アウトソースできる作業は、社外にアウトソースするのが一番安い。社内でやる作業は、アウトソースできない作業だけに限定する」
これを理解して、実践できるかどうか(お金に余裕のない人は、無理なのであきらめてください)。
つまり、限られた人生という時間を使って
・自分にしかできない作業
・自分が実現したい目標
”だけ”に、いかにリソースを集中をするか。これで実現スピードがカメとウサギどころか、カメと未来映画のワープくらい変わってきます。
最後に質問です。
誰が「読書は自分でやらなければいけない」って、言ったのですか?
どうせビジネス書を1冊買って読んだところで、重要なポイントなんて多くて3、4箇所です。
ベストセラー作家の古市先生が言っているのですから、間違いありません。(^0^;)
宣伝になりますが、書籍の選定、読書、要点(ポイント)の発見、文字興し、これらの作業をアウトソースできるサービスとして提供させていただいているのが、
弊社の有料メルマガ『エグゼクティブ・メルマガ』
購読しているだけで、メールボックスに書籍のデータベースができます。その数、年間約250通。
読書をすべてアウトソースするという意味ではなく、要点だけを読む、ハズレの本を読む時間とお金を節約するという意味で、超・超・効率的です。
お相手探しをアウトソースするのと、同じくらいのインパクトがあります。
追伸:
読書の作業もアウトソースをして、同メルマガで紹介した本の中で、本当に読みたい本だけ買って読むようにすれば、ムチャ効率的です。
無茶苦茶、時間の節約になります。節約した時間を使って、デートをしてください(お相手探しはアウトソースして)。
まだ購読されていない自己啓発オタクには方は、自信を持って強くオススメします。
『エグゼクティブ・メルマガ』は7月から既存のお客様の価格を改定させていただき、かつ入会金をいただくようになります。m(__)m
2019.06.25