世の中を生き抜く気概と知恵を持つことができた

「『見えない身分制度』を拝聴しました。今回は事業を展開してきたビジネスマンの父が娘に送る『遺言』としているだけに、率直であり、周到であり、これから世の中を渡っていく上で大変勉強になるお話でした。
なぜならそれは決してきれいごとのお話では決して済まされないからです。幼少期からキリスト教のカトリック教育を受けた曽野綾子先生もその著書のなかで、『現世はろくなところではない』『現世はどんなに惨憺(さんたん)たるところかということを、むしろ徹底して教えたい』と書いています。
神の愛を説くキリスト教の教えを受けたこの先生の世界観が、現実を直視するリアリズムを持つ古市先生と一致しているところには興味深いものがありますね。
要は言わんとしていることは、『この厳しい現実の世界を生き抜いていくためには、それ相応の覚悟をしなさい。そしてそれにもまして、この現世を渡っていく前に、人生の経験を積み、世の中の仕組みを知っている私たちの知恵のある言葉に耳を傾けなさい。なぜなら私はあなたを愛している。あなたには私たちと同じような辛い思いをして欲しくないから。』といったところでしょうか。
今のご時世、たとえ憎まれ嫌われても、本当に自分のことを思って真実のことを言ってくれる人が一体自分の周りにどれだけいるでしょうか。ほとんど皆無なのではないでしょうか。みんな自分の保身を考えて耳あたりのいい言葉だけ、上辺だけきれいごとに飾られた偽りばかりではないでしょうか。
この古市先生のお話は、この厳しい経済状況のなかで成功をおさめた事業家の言葉であるだけに、話されている内容に嘘がありません。私はこのような嘘ではなく、本当のことを言ってくれる方には投資するお金を惜しみません。
この教材を聴いてショックを受ける方もいるでしょう。しかし裏を返せば、最も格差が少なく、あらゆる権利が認められており、これほど豊かで恵まれている国はこの私たちが住む日本をおいて他にはありません。そのことに気付かされたことにもまた、二重の感謝です。
これは厳しいビジネス環境で人生を学ぶ事業家が、一人の父親として娘に送る一篇の詩でもあります。偽りのない現実を突きつける父の厳しさと、まぎれもない娘への本当の愛が、ここには確かにあります。
古市先生、今回こうして貴重な『遺言』としての音声を、教材として公開して頂きありがとうございました。人が残すべきものは財産や事業よりも一生の経験から学んだ人生の経験やノウハウの集積だと痛感しました。
おかげで世の中を生き抜く気概と知恵を持つことができました。この音声教材の内容を知らないままだと自分の人生はもっと惨(みじ)めなものになっていたかもしれません。そのことを思うと本当に感謝です」 T.S.様

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